うつ病
うつ傾向のある人は常に「ネガティブな思考」に囚われがちです。
極端な考え方：「すべてがダメだ」「私は価値がない」
過度の一般化：「一度失敗したから、次もうまくいかない」
自己批判：「私のせいでこうなった」
CBTでは、こうした認知の歪みを特定し、
現実的でバランスの取れた考え方に修正することで、気分の改善を図ります。
認知行動療法（Cognitive Behavioral Therapy: CBT）とは？
認知行動療法（CBT）は、思考（認知）と行動に焦点を当てて、問題解決を図る心理療法です。
誤解を恐れずに言えば、「気持ちが楽になる考え方」を身につけます。
認知行動療法はこんな時に役立ちます。
不安障害
「他人が自分を笑っている」そう感じたことはありませんか？
CBTでは、段階的に不安な状況に直面し、慣れる（曝露療法）ことで、不安が軽減することを体験します。たとえば、社交不安障害の人が「人と話すと恥をかく」と考えている場合、会話を避けることでますます不安が強化されてしまいます。CBTでは、小さな成功体験を積み重ねることで、徐々に「話しても大丈夫だ」という実感を得られるようになります。
摂食障害（神経性やせ症/神経性過食症/過食性障害）
摂食障害の人は、「痩せていないと価値がない」といった極端な考え方を持っています。
CBTでは、こういった極端な考え方を、より現実的で健康的な考えに置き換えるトレーニングをいます。多くの摂食障害の人は、ストレスや不安、孤独などの『感情』を食事でコントロールしようとしてしまいます。「感情」と「食行動」を切り離し、食事をストレス対処の手段ではなく、栄養補給のための手段であると、徐々に認識を改めていきます。